マーケティングオートメーション「Mautic」とWebデザイナーの初めての付き合い方

Mautic Advent Calendar 2016 の5日目を担当記事です。

本記事ではオープンソース唯一のマーケティングオートメーションツール 「Mautic」とのWebデザイナーとしての付き合い方の私なりに思う紹介をします。

マーケティングオートメーションとWebデザイナーって関係あるの?

近年マーケティングオートメーションという機会が増えてきましたが、別にこれはマーケッターの人の仕事が増えるだけのものではありません。
プログラマーもWebデザイナーも関わりが大事になってくる分野です。

Webデザイナーはマーケティングオートメーションで何をするの

Webデザイナーがやることはバナーやメインビジュアルを作ったりLPを作ったりとそれほど変わりないです。

ただ、改善をすることが前提になってきますので運用設計を自分の中だけでなく、全体で共有したりとコミュニケーションの場が増えると思います。
また設計の能力も問われるので、ただカッコイイ・きれいみたいなデザインみたいなものを作れるだけだとこれまでの制作物と同じ評価は得られないと思います。
現場にもよって変わってくると思うのですが、おそらく数字でコンテンツの良し悪しを評価されるようになるので、UIだとかUXだとかを自分の中で見える化・言語化しておかないと辛い状況になるのかなと想像しています。

作って終わりではないので、クオリティの高いものを一発というよりも、公開しながら反応を見てブラッシュアップしていくスピード感と提案力が求められていくと思います。

マーケティングオートメーションの導入で数字が見える化される環境になるので自分でつくった制作物の内容を自分で把握する解析の能力もWebデザイナーに求められてくると想像してます。

もうすでにそんなの当たり前って方は何も問題はないのですが、ただデザインしてコーディングして終わりみたいなWebデザイナーの方はより多くの事を求められる時代になるのかなと心配してます。

簡単にいうとWebデザイナーでもマーケティングがわかるWebデザイナーと作るだけのWebデザイナーとこれまで以上に2極化していくのかなと私は想像してます。
当然ですが、作るだけどWebデザイナーよりマーケティングがわかるWebデザイナーのほうが求められるので比べられる事も多いでしょうし、お賃金周りも差が出てくるものでしょう…。

Webデザイナーは覚えておくと良い用語

マーケティングオートメーションに関わると業界特有のカタカナ語がついてまわります。
会議でカナカナ語が飛び交うので会議についていくだけでも一苦労です。
これを覚えるだけでも大変でした。もうみんな意識高いです。

とりあえずよく聞くやつで最初意味がわからなかったやつです。

キャンペーン・シナリオ
マーケティングオートメーションで設定するシナリオ。
誰がどうしたときに何をするかを紐付けて自動化する設計の事。これを作れると強い。
スコアリング
マーケティングオートメーションではユーザー毎にスコア(得点)をつけて、評価することが多いです。
評価が高い人ほど、購買意欲の高い人(ホットリード)として扱われます。
リード
日本語で言うと見込み客。
リードジェネレーション
Webサイトなどで見込み顧客を獲得する方法。
お問合わせや、よくある「PDFをダウンロードするなら個人情報ください」的なやつ。
リードナーチャリング
メールなどで見込み顧客の購買意欲を高めたり、自社の事を知ってもらいファン化させる事
セグメント
ユーザー毎の特性に応じてグループを作る事。
例えば◯◯に住んでる人とか、◯日以内にサイトに訪れた事のある人とか。
コストパーリード
1件のリードを獲得するためにかかった費用の事
アンノウン
サイトに訪れただけどかまだ特定できていないユーザー。
別に怪しい人とかではない。
チャネル
伝達経路、媒体の事。
広告から来たとか検索とかSNSからとか。
名寄せ
主に金融業界で使われている用語ですが、見込み客データベース内の重複している同一人物や企業のデータをユニーク(一意)な状態にすること。
クロージング
営業活動において受注を確約する事。

私の考えるWebデザイナーとmauticの付き合い方

mauticの魅力の一つに無料で初められるというところはあります。
マーケティングオートメーションを入れるとだいたいのツールが大小月額のコストが発生します。

時々誤解がしている人がいるのですが、マーケティングオートメーションのツールを入れただけではなんの成果もでません。

成果を出そうと思うと自社の魅力とユーザーの属性・動向など様々な下地を作らないと行けないとスタート地点に立つことすらできません。
何を初めて良いかわからない時点で、毎月の固定コストがかかるのは結構プレッシャーもかかりますしね。

そこでまずはmauticでマーケティングオートメーションを始める(練習する)ということをオススメします。
マーケティングオートメーションはツールの使い方は違えど設計など基本的なところはほぼ同じなのでmauticが使えれば他のツールも覚えるのもそれほど大変ではありません。

別にmauticの機能で満足できればその中でマーケティング活動していくのも良い選択だと思います。
予算が無いといったクライアントさんも多いので案外mauticそのままで行くシーンが将来的には多いのかもしれませんね。

mauticで練習というとなんでWebデザイナーが?と思う人もいるかもしれませんが、同じチームの人がどんな風に考えて・何をして自分のスキルが求められているかを考える絶好の機会になります。

言われたものを作るだけのWebデザイナーではこの先行きていくのが大変になるでしょう。

別にプログラミングの知識がいるというわけでもないので、マーケティングに関わるのであれば一度は触っておくことをオススメします。
案外この機会でマーケティングの面白さに目覚めるWebデザイナーも少なくないと思います。

環境構築

Webデザイナーであれば自分のポートフォリオを初めとした何かサイトお持ちだと思いますのでそこにmauticを入れるのをオススメします。
mauticはインストールしなくてクラウド上にあるもので使えますのでプログラムや専門の知識は必要有りません。
プラウザだけで完結します。
※自分のサイトにmauticのタグを埋め込むにはソースを弄る必要はある人もします。
※私はgoogle tag manegerを使うのをオススメします。

フォームを作る

まずはユーザーをアンノウンからリードにしたいのでフォームからユーザーの情報を取得します。
ここで何の情報を取得するのかを設計するのも重要になります。
名前やメールアドレスだけではなくどこのページから問い合わせをしてきたなど属性を登録するもの重要になります。

HTMLメールを作る

メールはテキストメールよりHTMLを送ることが多いと思います。
ですので元となるHTMLメールのテンプレートを自分で作れるようになっておくと良いです。
個人的には2カラムなどのものより、1カラムのもののほうが汎用性が高く使えるので、初めて作る時はオススメです。

ランディングページを作る

HTMLメールからキャンペーン用のLPや誘導先のページを作ります。
ものによってはABテストをしたりするので切り替えのし易いレイアウトなど、特徴を考えて作ると良いです。

キャンペーン・シナリオを作る

フォームを作ったら、次はシナリオの設定です。
何が起きたときに、誰に何をするのかという設計をします。
だいたいがどのメールを送るとか、スコア(点数)の調整のイベントとかを設定します。
ちなみにこのシナリオの作り方が一番頭を悩ませる部分です。

テストする

一通り設定したら、ちゃんと動いているかチェックします。
設定が簡単な分ちゃんと動いているかのチェックを疎かにするとあとでとんでもないミスに繋がるので、シナリオがちゃんと動くかのチェックは必ずしたほうが良いです。

分析する

一週間〜一ヶ月くらいのペースで実際にどのようにスコアリングが動いたかチェックします。
良いもの・悪いものが見えてくると思うので、気がついたところをPDCA回していきます。

最後に

mauticは今年コミュニティの活動もシステム自体の進歩も目まぐるしく動いておりとてもおもしろいです。
マーケティングオートメーションは今後導入したがるクライアントさんは増えていくと思うので、自分たちでもさばけるように知識を入れるだけでなく手と頭を使って覚えないといけないでしょう。

といいつつ私も今年の後半は全然mautic触れていないので来年はもっとビシバシ活用していきます(*ゝω・*)