よく見る広告などで、「3ヶ月で主婦でもWebデザイナになれる!」みたいな広告をよく見ます。
知り合いの実際のお子さんのいるWebデザイナさん達からは「無理でしょ…、自分たちは結婚する前からやれてたから今できてるけど…」みたいな意見を多く聞きます。
ただ、お子さんのいる人がWebデザイナにいきなりなるのは不可能なのかと聞かれるとそんな事はないなよなとおもったので、ちょっと自分なりに考えてみました。
なぜママがWebデザイナになるのが難しいのか
前提を少し整理します。
他業種から未経験でWeb業界に入る想定です。
お子さんのいる方が、Webデザイナを選ぶ多くの理由が「在宅で働きやすそう」という点にあるかと思います。その点は前提で考えています。
結果、Webデザイナになるのが難しいのはいくつか理由はあるのですが、特に大きなものは2つあります。
- 業界経験のない人が在宅で働くのが難しい業界
- 日々進歩する速度が早い業界なので、常に覚える事が多い
そして、やることは地味というかすぐに結果が出るものではないので、一人で続けられずに挫折してしまう人も多いです(これはお子さんがいる方に限った話ではありませんが)
そもそも働く事が難しい
すぐに在宅じゃなくても、「一度業界に入ってからWebデザイナとして働いて、その後独立」と考える方も多いですが、現実的なところでいうと、お子さんが病気などになって、急に抜けられることを不安にとる経営者は多いです。
とくに未経験でとなると、そのリスクを取るくらいならお子さんがいない未経験の方を取るという流れになりやすいです。(もちろん、業界で働いていないとはいえ、相手を満足させるようなポートフォリオやデザインがあるのであれば、話は別です)
またWeb業界は人手が足りないと言う割に、経験者や残業ができる人ばかりを求める傾向にあるので求人を見つけるのすら難しいです。
なぜかというと、技術の進歩に伴い、Webデザイナに求められる幅が年々大きくなってきているからです。
もともと専門職として存在している職域もWebデザイナが担当することが増えています。
例えば以下のようなことがデザイン以外の知識として求められます。
- プログラミングスキル
- マーケティングスキル
- 企画スキル
- プレゼンスキル
- Web解析のスキル
- ライティングのスキル
- カメラのスキル
もちろん、全部が必須というわけではないのですが、デザイン以外でこれらのスキルを求められるのは日常的にあります。
私もそうですが、Webデザイナの仕事は応用がめちゃくちゃ聞くので続けるだけの魅力がある仕事です。
Webデザイナの魅力
私はWebデザイナを続けてもう10年以上経ちます。
なぜ続けているかというと一番大きな「理由が仕事がなくならない事」と「どこででも働ける事」です。
最近は副業も始めたので収入が会社員での出世より早いペースで上がり続けているので、金銭面の魅力も感じています。
そしてSNSや仕事を通じていろいろな人に関われて、自分の可能性がすごく広がるところに魅力を感じています。
例えばですが私は、「俺の嫁が可愛い」というサイトを作って、めちゃくちゃバズって、テレビやラジオにも出たりしました。
これは仕事で作ったものではなく、自分が作るスキルがあったから作っただけのものです。
これのおかげで色々な人に知ってもらえて、いろんなお声がけも頂いたりして世界が広がりました。
公開6日で100万PVを叩き出したWebサイト「俺の嫁が可愛い」を公開してみて
また今勤めている会社は、リモートワーク(在宅)OKなところなので、自宅やコワーキングで作業できます。
こういった働き方や世間の関わり方ができるのはすごく魅力的だと感じています。
ちなみに年齢も関係ないです。
それこそ10代で働く人もいますし、40代から未経験でWebデザイナになった人も知ってます。
東京は柔軟な働き方ができる仕事がたくさんあっていいなぁ。関西にも私が知らないだけで実はたくさんあるんだろうか。子持ちで18時に退社したいって言っただけで面接すら受けさせてもらえないや。
— りさ◆Webデザイナー (@rrisa_wp) 2018年9月6日
そもそもWebデザイナになることは難しいのか
個人的には「Webデザイナになること」は簡単になってきたと感じています。
ただ、続けていくことは難しくなっています。
私はこれまで講師をしてきて、フリーターでも、ひきこもりでも、50代でも、主婦でもWebデザイナーになった人を見てきました。
なので私が一貫して伝えたいことは、年齢や環境に関係なくWeb業界で働くことはできるということです。
ここだけはブレずに発信していきたいです📝
— masaca@Webデザイナー入門 (@masaca_dApps) 2018年8月23日
特に在宅となれば、年齢を気にされる事が一気に減るので、年齢制限はないと考えてもらって大丈夫です。
(就職とかの場合は、他業種と同じくらいには年齢を気にされたりしますが)
在宅のWebデザイナはどのくらい稼げるのか
フリーランスや時間の合間を縫っての副業をされてる方様々います。
モノを作る仕事なので、あまり時給計算では考えないほうが良いですが、時給計算で考えると、1500円〜8000円くらいと幅が広いです。(もちろん、もっと良い時給の人もいますよ、これが限界とかじゃないです。)
なんでこれほど差ができるかというと以下の2つが大きいです。
- その人のスキルが希少
- その人が作るとクライアントの売上が変わる
在宅だと、価格が高くても「この部分だけお願いしたい」というものがスポットで依頼されたりします。
そういったものは単価がよかったりするので、いくつそういった特異なものがあるかで稼げる金額は変わりますね。
他にも、自分で何かを作って売るようなタイプで稼ぐ人もいます。
私の知り合いですとWebサイトのデザインのテンプレートを作って売ったり、教材を売ったりしている人もます。
作って販売するタイプのものは作り終わってしまえば、うまくマーケティングできていれば勝手に売れていくので良いですね。
どうやってWebデザイナになるのか
Webデザイナになるには、以下の3つの方法があります。
- 独学で学ぶ
- スクールに通う
- 誰かに習う
独学で学ぶ方法(書籍編)
最近は何で学ぶか迷うくらいWebデザイナになるための教材が出ています。
一番多いのが本で学ぶ方ですね。
立ち読みをして自分のスキルに不足してる部分を補完してくれるものでしたらすぐ買えますし。
私はいつも初心者の方には以下の3冊をオススメしています。
デザインを学ぶための一冊
実装を学ぶための一冊
デザインツールを学ぶための一冊
独学で学ぶ方法(動画編)
個人的におすすめしてるやり方は動画で学ぶ方法です。
Udemyはご存知ですか?
ここはかなり格安で実際のプロが動画で教えてくれるサービスです。
よく、割引セールを行っているので安くなってるときに買いだめして、時間のあるときに勉強していくよ良いです。安いときは1動画1,500円くらいで購入できます。
オススメしてる理由は価格だけではなくて、実は講師の人に質問もできます。
動画の中でわからない部分は質問できるので、本みたいにわからないところが出てきても聞いてすぐ解決できるのが良いですね。
オススメの動画教材は下記にまとめていますので、興味あれば御覧ください。
Udemyで学ぶWebデザイナーのスキルアップに役立つおすすめの講座紹介
詳しい独学での学び方は下記にまとめてありますので、参考になるかと思います。
ぼっちでも独学でWEBデザイナーのスキルを身につける学習方法(基礎編)
スクールに通う
最近はスクールで学ぶ人も増えています。
オンラインでのスクールも増えていますので、都心じゃなくても学べる環境は増えています。
スクールも就職が目的のものからスキルを身につけるのを目的にするなど様々あります。
最近は主婦さんの方をターゲットにしたスクールもあります。
主婦の方をターゲットにしていると、似た目標と境遇の仲間が見つかり安いので良いですね。
- 主婦・ママクラス|デジタルハリウッド
- 受講タイプ:教室に通う(渋谷)
- 価格:530,000円〜
- 期間:7ヶ月〜
- 主婦・ママ限定のWebデザインコース|WebCamp
- 受講タイプ:教室に通う(渋谷)
- 価格:107,784円〜
- 期間:1ヶ月〜
もちろん主婦などをターゲットにしていないスクールもあります。
下記はオンラインで学べるので、住んでる地域に制限されることはないです。
- 在宅ワークスタートパック
- 受講タイプ:オンライン
- 価格:262,200円(Adobe CCソフト付き)
- 期間:6ヶ月
- CodeCamp[HTML5/CSS3コース]
- 受講タイプ:オンラインスクール
- 価格:148,000円〜/2ヶ月(+入学金10,000円)
- 期間:2ヶ月
どちらかといえば私はオンラインスクールのほうが良いかなと思います。
お子さんがいる中で教室に通うのは大変なので、移動の時間の分を学習に当てやすいですし。
- 在宅WORKスタートパックのポイント
-
- Adobe CCソフト込み価格。オプションでMac Bookも学生価格で買える!
- 在宅で働くための実践的なセミナーが無料で受講できる
- CodeCamp
-
- 完全マンツーマンレッスンで受けられる
- 厳選な審査を通過した優秀な現役エンジニアが直接指導
- CodeCamp就職転職サポートで就職した場合は10万円のお祝い金がある
探せば、他にもたくさんのスクールがあります。
ネットで探すと、良い評判ばかり集まるので、実際に資料請求か体験入学をして自分で確かめてみるほうが迷わなくてすみます。
私の方で紹介したスクールは下記です。
気に入ったスクールと出会えたなら私も嬉しいです。
誰かに習う
一番コスパが良いのですが、難易度が高いのは知り合いに習うことですね。
結構Web関係を仕事にしてる人は増えているので、分かる範囲は自分で調べて、わからない部分は人に聞くというスタイルだと期間も区切らず自分のペースで自分の好きなところから覚えれるのでやりやすいです。
しかし、どこに教えてくれる人がいるか問題があるので、そこはネックです。
ちなみに、お友達に「いいじゃん〜教えてよー」と気軽に言うのはかなり失礼になるのでやめたほうが良いです。
さきほどのスクールで紹介したように専門スキルの塊なので、それを無料で教えてもらうというのは図々しい話ですし、教えてもらってる間はその人の時間を拘束してるので、「ついでに教えて」みたいな感覚で教われるイメージは捨てたほうが良いです。
もし誰かに教えた経験のある人ならわかると思うのですが、経験者に教えるのと初心者に教えるのは全然違っていて、初心者に教えるほうがかなり大変です。
ですので、自分の都合や感覚で教えてもらう事を依頼するのは避けたほうがよいです。
具体的には金銭または、別のなにかメリットと提示せずに教わるのは友人関係を壊すきっかけになりかねないです。
じゃあ、どこで見つけるのという話になってくるのですが、最近できたWebサービスでMENTAというのがあります。
こういったところで、メンター(教える人)を見つけるのが効率が良いと思います。(価格も安めですし)
ちなみにわたしもこのMENTAで講師をしています。
こう言うと宣伝みたいで申し訳ないですが…
【12年現役のWebデザイナが教えます】Webデザイナーになりたい方をサポート
誤解しないでほしいこと
よく誤解されるので、きちんとお伝えしておきます。
独学・スクール・誰かに習うどれでも同じなのですが、「Webデザイナになる」ことは簡単です。
ただ実際それで出来る仕事があるか、稼げるかといった話は全然別ですので、「勉強したから大丈夫」と思いこむのはやめたほうが良いです。
資格ビジネスと違い、どこどこ卒業、〇何年やってましたとかでは信頼されない業界です。
作ったもの、やり取りなど今の自分でできることでしか評価されない業界です。
実際のプロの方はこんな意見もあります
自分のサイトから仕事が取れないWebデザイナーと、趣味のブログから仕事を取る主婦、、、
これリアルに業務の経験年数が全く関係ないなと思う。— タカハシ ナオミチ@ Webスクール代表・講師 (@WebMarimo) 2017年9月21日
まさに同じ考え。
私も学歴もスキルもない、ただの主婦だったけど30歳でwebデザイナーになり、今は勤めている時より稼げている。
何もないと思ってるアラサー・アラフォー世代の方、ワンチャンありますよ。 https://t.co/UhBbIK7GqK
— 水緒@おうちママデザイナー (@mamadeza123) 2018年8月4日
Webのスキルを組み合わせを考える
ちょっと脅しっぽくなってしまってすみません。
でも結構誤解されて、業界に入ろうとされる方も多いので。
Webデザイナになるのをやめさせたいわけではないので…。むしろWebデザイナオススメなので…。
実際のところWebデザインが出来る人っていまめちゃくちゃ増えてます。
ですので、Webデザインできますと言ってもライバルが多すぎて埋もれちゃう事が多いです。
とくに、お子さんがいる場合や未経験からだと他の方より一緒にやりにくそうに見られてしますので特に損な状態です。
じゃあどうするかというとスキルの組み合わせでニッチなところを狙う感じで行きます。
例えば以下のような感じです。
- 前職や趣味で知ってる業界に特化したWebデザイナ
- ライティング×Webデザイン
- カメラ×Webデザイン
- 動画×Webデザイン
- マーケティング×Webデザイン
- イラスト×Webデザイン
Web以外のものをかけ合わせて、それをウリにすると覚えてもらいやすいですし、ニッチになれば単価も上がりやすいです。
ですので、Webデザイナになるというより、今ある自分のスキルと何を掛け合わせるとWebのデザインで効果があるかを踏まえて将来を考えてみるとイメージがしやすいかと思います。
私の場合はやってる期間がそこそこ長いので、「Webデザイナのとしてめちゃくちゃたよりになる」、「この人に聞けばだいたいOK」みたいな何でも屋みたいなのでよくお声がけをいただきます。
どうやって仕事を見つけるのか
あなたのWebデザイナとしての方向性が決まってきなたら、次はどうやって仕事を見つけるかですよね。
はじめは友人の紹介とかでも良いのですが、不定期ですし友人からお金をいただくのに抵抗がある方もおおいのでクラウドソーシングをされる方が多いです。
人気なのは下記の2つです。
どちらが良いというものでもないので、どちらか登録してどんな仕事があるのか知らべてみるとイメージが湧きやすいですよ。
個人的には、クラウドワークスさんのサイトのほうがサイトが使いやすいので気に入っています。
こういったクラウドソーシングでまずは簡単なバナー制作やサイトの修正などから始めていくとやりやすいです。
こういったクラウドソーシングは実績の数があればあるほど採用されやすい傾向があるので、最初は提案が通らなかったりして辛い事もありますが、続けていると定期的な依頼がもらえたり、指名でお仕事いただけたりします。
実績を作るための戦略
クラウドソーシングの実績数は内容にかかわらず1は1なので、慣れる意味も含めてとれそうな案件をどんどん獲得していくと数を稼ぎやすいです。
そこから少しずつデザインの案件を重ねていき、自分の欲しい実績を重ねていくのがやりやすいです。
もちろん取りやすい案件とデザインの案件平行で探していっても大丈夫です。
自分で仕事を作る方法
依頼を待つタイプの稼ぎ方
他にも依頼を待つタイプもあります。
イラストレーターの方などが副業でされてたりもするのですが、ココナラとかですとイラストのスキルやWebのスキルを公開して待つタイプのものもあります。
こちらはガンガン営業するタイプではないので、自分のペースで始めれますが声がかかるまで待たないといけないので定期的に稼ぐというのは難しいです(人気がでれば別ですが。)
作って売るタイプ稼ぎ方
自分でECサイトを持つ
もし自分で何かグッズやハンドメイドなど作ったものを売るというのも手段です。
メルカリやヤフオクなどで売ると誰でもできますがECサイトを作るという選択肢も出てきます。
一番カンタンなところですと、BASEやSTORES.jpさんが日本だと有名です。
両方とも無料から始められるので、こちらで販売を始めつつデザインの勉強をしていくというのも良いかと思います。
サイトのテンプレートもあるので簡単に始められます。
写真を販売する
もうWebデザイン関係ないとか言われそうですが、結構カメラマンの方がWebサイトを作るという事もあります。(そもそもWebデザインの知識が必要でもありますし)
PIXTAとかですと写真をアップロードして販売することができます。
実はPIXTAは写真よりイラストのほうが売れやすいです。
特にハロウィン、正月など季節モノのイラストは売れやすいです。
Youtubeで広告収入
YouTubeに動画を投稿して、表示された広告に応じて収益が入る仕組みです。
動画編集のスキルもデザインのスキルが活きるので、結構デザイナの方もしてたりします。
またはYoutuberの動画編集をする側に回る人とかもいますね。
人気が出ればすごい額が稼げるので、結構ライバルも多いです。
動画編集に興味がある方はUdemyでも講座が販売されているので、チェックしてみてください。
最後に
私自身がそうなのですが、在宅で働けると時間の調整がしやすくてやりたいことを我慢する事が減りました。
前職ではお子さんが生まれたから働けるない先輩とかもいて、すごく残念に思っていましたが在宅で働けるようになると家族との時間も両立しやすくなりますね。
がっつり在宅Webデザイナになる方法は下記にまとめていますので、御覧ください。
お子さんがいなくても、将来在宅で働いてみたいと考えてる方も今回紹介した方法でスキルを先に身につけておくと、将来選択肢が増えると思いますよ(ゝω・)。