ユーザーリサーチを組織で活用するためにやること

ユーザーリサーチは費用と時間がかかることがかかる割にあまり活用できていないのいった声を耳にします。

調査のコストを削減する焦点もあるのですがリサーチからできるだけ多くの価値を作ることのほうが重要です。

ユーザーリサーチがうまくいっていない場合以下のような状況が考えられます。

  1. すでにあるリサーチ結果を確認しない
    1. 重複した情報が集まり、それぞれのリサーチ結果がぼやけてしまう
  2. 適切なリサーチ方法を選択しない
    1. 必要な情報が得られず、本当に必要だったリサーチの成果が得られない
  3. 適切な参加者を見つけるのが難しい
    1. リサーチの信頼性が低いものを活用することになる
  4. 他部門と連携不足
    1. チームや組織全体での理解と活用が制限されることがあります
  5. 洞察の共有不足
    1. 視野の狭い洞察でまとまってしまう
  6. リサーチ結果の分散
    1. リサーチ結果を発見できず、短い間かつ一部のチームでしか活用されない

このような状況はあまり良いとは言えませんね。

顧客のためにより良いユーザー体験を提供するために、調査を十分に活用しその効果を長く持続させより多くの結果を得る方法を紹介します。

それぞれのフェーズ

リサーチは準備とリサーチ後のアクションが重要で、計画、実施、統合、文書化の各フェーズで以下の事を行うと良いでしょう。

計画

  • チームがこのトピックについて過去に学んでいることを調べ整理する
  • 所要時間に合った適切な方法・得たい情報を見つける
  • 他の人々を活用して参加者を見つける
  • 他チームの質問や関心に耳を傾ける

実施

  • 他部門の人々を聴取や参加に招待する
    • アジェンダがあれば共有してどのように参加してほしいかを伝え、セッション中の不必要な混乱を防ぎます
  • 会話を自由に進めて、予期せぬ洞察を得る

統合

  • 他の人々と共に調査結果をまとめる
  • 他の人々のために有用な洞察をピックアップする
  • リサーチ結果を広める

文書化

  • プロジェクトにタグ付けしカテゴリ分けする
  • 調査をアクセス可能で検索可能な場所に保存する
  • 他のチームも一元管理できるように同様のフローで使えるように手順をまとめる

まとめ

すでに行われたユーザー調査を最大限に活用するためには、他の部門やチームメンバーに問い合わせて、新たな付加価値を提供し、重複していないことを確認できるだけでも、結構変わります。

そもそもで調査結果がどこにあるかわからないといった状況であれば、その整理から始めるのも有効です。 誰もがアクセス可能で検索可能な場所に保存できれば、他の関係者やチームを巻き込みやすく、リサーチ結果を組織全体で活用できます。

ユーザーリサーチのうまい進め方に関しては、こちらの「ユーザーリサーチ実施の進め方」に内容がまとまっておりおすすめです。

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この記事を書いた人

conti

名古屋在住のUIデザイナ。UIコンポーネントの設計と運用と素早くプロトタイプを作りながらフロントの実装するのが得意です。最近はReactを触るのとデザインシステムを作るのが好きです。コーギーと暮らしています。
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