【WordBench京都11月号】テーマにまつわるエトセトラで「聞いて覚えるマテリアルデザイン入門」と題して発表してきました。
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聞いて覚えるマテリアルデザイン入門
マテリアルデザインについて
私はマテリアルデザインの専門家でもデザインやアプリ開発の専門家ではありませんが、発表する機会を頂いたので公式ドキュメント(英語)を読んで調べました。
結果、マテリアルデザインはマテリアルデザインを用いたGoogleの「デザインガイドライン」という結論に至りました。
マテリアルデザインは、2014年10月にAndroid 5.0 Lollipopと同時期に発表されました。
当時マテリアルデザインはGoogleがまとめた優れたUIの指針のように思っていましたが、今回調べる事で全然異なる事が分かりました。
当然ですが、フラットデザインの進化の形というものでもありません。ただの(優れた)デザインガイドです。
なぜマテリアルデザインが作られたか
近年、タブレットやスマートフォン、スマートウォッチなど様々なデバイスが登場して様々な画面に対応する必要が出て来ました。
それに伴いUIデザインの質を保つのが難しくなっていました。
そこでGoogleはこの問題を解決するために「マテリアルデザイン」を作りました。
マテリアルデザインはクロスプラットフォームとマルチスクリーンの設計の簡略化から生まれました。
また、優れたUIというためではなく、ブランドの統一感も出すために作られています。
マテリアルデザインを調べて学んだこと
私はデザインガイドを作った事はありません。
ですのでこれだけ丁寧に作られたものは、自分が運用するサイトにデザインガイドを作るときに大いに参考に出来ます。
SNSの運用をするところなどでも当たり前ですがライティング(文章の書き方)にもガイドラインが細かく作られているのには驚きました。
デザインのガイドだと思っていたのに、そこまで規定があるとは関心しました。
サイトを運用するにあたって、ガイドラインは必要なものです。
プロダクトは誰のものかと言えば、会社/管理者のものです。
それはWebサイトも同様です。担当者が変わることで、品質が変わるということはユーザーが望む事ではありません。
せっかくファンになってくれたユーザーの心が離れてしまいます。
ガイドラインを作ることでブランディングに繋がります。
ブランディングとは「ものを売り続ける仕組み」です。
品質を一定以上に保つ事で安定してファンを作り続ける事ができます。
ガイドラインを作ることで品質の見直しが出来ます。
今まで「なんとなく」でやっていたことを「なぜ、こう定義するか」を考えることでサイト内の矛盾や違和感を払拭することが出来ます。
大きな変化はないように思えますが、ユーザーは違和感があればそこにすぐ気が付き、心が離れてしまいますので安定感・統一感を出すのは非常に大切です。
最後に
マテリアルデザインは「デザインガイドライン」でそれ以上でもそれ以下でもありません。
そしてマテリアルデザインはこれからも進歩・変化していきます。
プロダクトの運用を最大限に活かすにはガイドラインがとても大事と肌で感じました。