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コミケで話題の岩本町芸能社のマーケティングの改善案をWebデザイナーが考えてみた

Twitterでコミケで爆死している「岩本町芸能社」というコンテンツ見ました。

コンテンツの見栄えからすると、そんなに悪くなさそうなコンテンツなのに、準備不足と、運営会社とユーザーのコミュニケーションが取れてないのが原因で大失敗したようです。

人の失敗を笑うだけなら、次に繋がらないので、自分ならどうするかなというのを考えてみました。

事の始まり

私がこの流れを知ったのは下記の記事がTwitterで流れてきたからです。
君はC92の「プロジェクト名未定」または「岩本町芸能社」に気づいたか

イベントで爆死したコンテンツのサイトはこちらになります。
公式サイト

上記のブログでも触れられていますが、
2017年8月11日から3日間にかけて、開催された、コミックマーケット92で事前に公式サイトも何も立ち上がっていない「プロジェクト名未定」というブースがありました。
事前準備はしなかったのはコミケ当日にコンテンツを大々的に紹介してファンを煽るマーケティングを期待していたようです。

コミケに参加した目的はマーケティングの一環のようで、「twitterのフォロワー数が10,000人」という高い目標がありました。

ネットを見ていると、この目標を達成できないと、このコンテンツの継続ができないといった厳しい状態です。

どんなコンテンツなのか

私は現場に行って見ていないので、この動画をみて雰囲気を掴んでみました。

話せるVRアイドルというのがコンセプトのようです。

何が悪かったのか

地道に宣伝していればここまで大爆死することはなかったと思うのですが、特に良く無い施策になっていたのは下記のところかなと思います。

少なすぎる告知

まず、第一に圧倒的な告知不足は否めません。
いくらコミケに人が集まるからといっても、事前に見る価値があるとわかるものがなければ見てもらえる可能性は低いです。

コミケに来てる人は濃密なスケジュールでいるので、会場で見たコンテンツに興味を持つ可能性は日常より圧倒的に低いです。
彼らの脚を止めるというのは、その時間を捻出してでも見たいコンテンツと一目で伝えないといけないのでそのハードルがグンと上がります。

大手と同じ売り方をした

プロジェクトを隠して期待を煽り、イベントでバーンと公開するは、時々見ますがこれで成功するのは金と知名度がある大手だけです。

大手以外がこの方法で成功したケースは私は知りません。

と言うか大手ならもっと事前にプロモーション活動しますので、さらに悪い状況で勝負に挑んでいます。

自分のコンテンツへの期待値の高さ

誰がこの状態でGOを出したのかはわかりませんが、その裏に見えるのはこのコンテンツへの期待の高さです。

私の経験ですと、「人の言うことを聞かない人」か「自分に都合の良いように解釈してしまう人」といった性質の方なように思えます。(個人の感想です。)

自分が良いと思ったものはが売れるというわけではありません。
良いと思える共感を与えずにユーザーから反応を貰えるわけがありません。

何か凄いものがあるという売り方をしたかったように推察しますが、この規模ですと、過去にみんながチャレンジして、誰もが達成できなかった事が可能になるくらいの事をしないと、ユーザーの爆発的な反応をもらうのは難しいでしょう。

どうすればよかったか

戦って言うのは前準備で勝敗が左右される」って私のおばあちゃんが言ってました。

先程上げた策を改善するには私は下記のような事を思いつきました。

事前準備編

小さく始める

予算が潤沢にあったとしても、自分たちが作った物がユーザーにどのくらい受け入れられるのかをテストするのが大切です。

VRアイドルの開発中の話をブログに書いたり、1人目のVRアイドルが完成した時点でもっと小さなイベントで公開をしてユーザーの反応を見て市場規模を肌で感じるべきだったと思います。

もしイベント現場に最高責任者がいないようなら、動画を取って実際の状況を共有して問題点と良かった反応を共有する必要があります。

目標の変更

3日でフォロワー10,000人に増やすのは流石に無理かなと思います。
広告を使っても難しいでしょう。

なぜ目標設定をフォロワー数にしたのか私にはわかりませんがもし、なんとなく数値化できるもので選んだのなら、リツイート数や投稿のインプレッション数に変更します。
他にもハッシュタグの投稿数でも良いですね。

フォロワーというのは、過去に自分の期待するコンテンツがあってこそ、フォローする傾向が高いので、イベント発表での目標としては適切とは思えません。

事前に、小さく始めていればフォロワー数が適切な目標数ではなかったと気づけるチャンスがあったかもしれません。

適切な目標を立てることでそのための施策をチーム全体で捻出することが可能になります。

目標はただ立てるだけではなく、途中経過を細分化するの難易度がよりわかりやすくなります。

LPを作る

今は公式HPが合って無いようなものなので、着地したユーザーの期待値を大幅に裏切っています。

せめてHPをリツイートできる(人に紹介したいと思わせる)ような状態で公開しておかないとせっかくのイベントの効果が半減です。

マーケティングで失敗してるところは認知ばかりで、次のアクションを出来るようにしていない気がします。今回の次のアクションをHPを見るで留めることは適切ではありません。

認知拡大が目的であればシェアに繋げる事が適切ではないでしょうか

コンテンツとしては下記のような感情の揺さぶりが必要です

  • 興味・関心を持てるコンテンツで有ること
  • 他サービスとの違い
  • これからどうなるのか、自分が応援するとどうなるのか
  • シェアをしたいと思えるコンテンツ

コンテンツの見せ方としては、youtubeのような動画でデモを紹介したり、ユーザーの反応を記事にして、まだ体験をしたことのない人へ魅力を伝えるようにするとコミケでは反応をもらいやすい気がします。

クリエーターに紹介してもらう

コンテンツのクオリティを見ると結構な人数が関わっていそうな気がするのですが、公式HPを見る限り誰が関わっているか見えません。

そこも意図的に隠しているのであればもったいないです。

イラストレーターさん、3Dのモデレーター、声優さんなど自分の実績として公開したいでしょうし、自分が関わったコンテンツなら応援したいと思います。

クリエイターはファンが付きやすいので、個々のクリエイターのファンの方へコンテンツに興味を事前に持ってもらう事で認知度は簡単に上げれたはずです。

背景にどんな人がいるかわからないと正直今後何に期待してよいかわからないです。

次どこで見られるかを伝える

デビューをするかがこのコミケで決まるそうなので、難しいかもしれませんが今回時間が無くて、VRを体験できなかった人が再度体験できるところはどこなのか・いつなのかをHPに掲載しておくことで、ファンの取りこぼしが減ります。

ユーザーへ次のアクションを促す情報はすごく大事です。

当日編

イベント設営とかは得意ではないので、私ならこうする位の案ですが下記のような事を思いつきました。
実際にイベントに行っていないので、実はしていた施策もあるかもしれませんが…。

売り子さんの確保

美少VRのコンテンツですので、男性ユーザーがメインターゲットだと推察しています。
それなら、運営スタッフの男性が行うより、女性のコスプレイヤーさんが売り子・宣伝したほうが注目を集めます。

ほかのブースでは当たり前のことのように売り子さんがいるでしょうし、初回認知で失敗すればどんなに良いコンテンツであっても売れませんので、自信のあるコンテンツであれば売り子さんには予算をかけるべきだったはずです。

うちわではなく名刺まはたシールを配る

叶姉妹もやっていたのでパクリなのですが、うちわは配布物として適切でない気がします。

理由は夏場のうちわはもらうと嬉しいのですが、2つも3つもいりません。
特に大手でも無ければうちわのイラストが欲しいと思われる事もないので、プレミア感が薄れ、荷物になると思われてしまいます。

それならかさばらずに、今後認知にも繋がりやすい名刺やシールのほうがよかったのではと思います。

名刺はコミケ終了後に、あのコンテンツの名前なんだっけ?と思い出したときにHPに再来してもらえるきっかけになるでしょうし、シールはノートPCに貼ってくれるユーザーも一部いるので広告としての広がりがうちわより期待できます。

Twitterでハッシュタグ付きでリツイートしてくれたら特典つける

イベントでならんでいる人にハッシュタグ付きで、写真・動画撮影したものを投稿してもらうような案内をすれば、認知度は広がります。

世知がない話ですが、特典でもないと投稿してもらえないと思うので、その時ユーザーが欲しいと思える特典を付けると広告のような投稿でもやってくれます。

ちなみにここでフォローで特典にしてはいけません。
理由は特典目当てのフォローではすぐに外されてしまし、認知拡大にもつながらないので努力が無駄になる可能性が高いです。

最後に

家でゴロゴロしてたら、闇が深そうな情報が流れて来て「もし自分がこのコンテンツに関わってたら…」と思うとぞっとして、今自分に出来ることを記事にしてみました。

目算が甘すぎたというのが全部の原因と言われてしまいそうですが、ではその目算をどう修正するかというのがチームとしてのフォローとして必要かなと思います。

おそらく事前にフォローはしてたと思うのですが…、たぶん聞き入れて頂けなかったと思うので、信頼関係が問題だったのかもしれません
当然、判断をした責任者が責任を取るべきだと思うので、このコンテンツをつくった現場の人が苦しまないのを祈るばかりです。

余談ですが、私は小倉唯さんという声優を応援してきています。
彼女がまだ新人の頃からずっと見ていたので最近は認知度が高まり、様々なメディアに出るようになって嬉しく思います。

もちろんそれは小倉唯さん自身と周りのスタッフ数年がかりの地道な努力があったからの結果ですので、安易な方法で人の心は動かせないと知ってます。

SNSでバズって盛り上がるのは運と事前準備が大切ですので、それに期待する人はギャンブルをしてるという認識を持つべきだと思います。(今回はそのギャンブルにつぎ込んでる費用が桁外れな気がしますが…)

私も先日運よくSNSでバズって、公開6日で100万PVを集めるサイトを作れましたので、やっぱりそうそううまくいくもんじゃないよなーと思う次第です。

そのときの経緯は下記にまとめていますのでご興味あればご覧ください(*ゝω・*)
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