2021年8月末に退職をしてからニートをしていました。
すでに就職はしており、ニートではなくなったのですが思いの外ニートの時間が充実していたのでその時の気持ちを残したいと思い記事にしています。
転職のタイミングを考える方の選択肢の一つになれば嬉しいです。
なぜニートをしたのか
退職を決めるときに、絶対無職の時間を作って休もうみたいには考えていませんでした。
良い会社があればそこで働きたいくらいの気持ちは持っていましたが、退職してからでも見つかるだろうという考えで退職を優先しました。
退職後でも大丈夫と自信を持てていたのは下記が理由です
- ニーズのあるスキルを持っておりそれが希少なものであると調査済みだから
- 貯金に余裕があるので、金銭的に困ることは無いとわかっていたから
- 人と話せなくて不安になるみたいなことは少ないので社会から多少外れても問題がない自覚があるから
ニートを始めるにあたり、中途半端なニートになりたくなかったので不安要素を最初に消す工夫からはじめました。
最初に決めたことは、転職時期のことです。
ざっくりと下記のように考えて転職をいつするかみたいな不安は最初になくしました。
- 2021年12月までは転職意欲は高いが、企業に応募しない
- カジュアル面談で話を聞く→良さそうなら応募をするを繰り返すスタイル
- 2022年からは自身で応募先を探して応募する
ニートをやってみてどうだったか
結果的にはめちゃくちゃ良かったですし、また退職をすることがあればぜひもう一度やりたいと思っています。
自分の体感としては1ヶ月の休みでは同じ感覚にはならず3ヶ月くらいから大きく変化しました。
どのように過ごしたか
私の年齢は30代後半なのですがこのときの私は下記に人生の中で制約が少ない状態でした。
- 時間に余裕がある
- お金に余裕がある
- 体力に余裕がある
そんな中で本当に自堕落に過ごしました。
本を読んだり、半日以上寝ていたり、作りたいサービスを作ろうとしたり、興味のあった技術スタックに触れたり、部屋を断捨離したり、昼間から酒を飲み歩いたり、一日中アニメ鑑賞やゲームをしたりと気のまま、思いつくままに日々を過ごしていました。
最初は何か目標を決めてやるぞ!みたいな気持ちもあったのですが一ヶ月後には完全に消えていました。
人は誰の目も無いと堕落していくと実感しました。
この生活を始める前は何か達成するものがあるだろうと思い描いていたのですが、まったくないです。
ただ本当に堕落していく日々だけだもったいないと思い日々の振り返りをするようにはなりました。目標設定とかではなく寝る前にただその一日を振り返るような感じです。
得られたものはなにか
ニート開始前と今で大きく変わったのは自由な時間で、この期間で自身で変化を実感できたのは下記です。
- 穏やかな心
- 思考整理の習慣化
- 遠出のランチ
- 老後の生活イメージ
穏やかな心
毎日が土曜日(翌日も休み)という状況は本当にストレスフリーで心が穏やかになったのが一番大きいと思います。
働いてるときに心を病んでたということはまったくないと思っているのですが、それでも働いてるときは色々なしがらみや気になることなどがどこかにあった状態でストレスを感じてたんだと思います。
心に余裕は持っていたがその余裕がものすごく大きくなったみたいな感覚です。
悟りを開いたわけではないのですが、「全てを許す。人は常に愚かから始まる。」みたいな心持ちになっていますので少し変わったねと言われる機会が増えました。(話し方が変わったとかではないです)
思考整理の習慣化
私はもともとnotionが好きだったのですが、ニートの期間中に自身を振り返る事が多くて自分の思考をまとめたり言語化するのにnotionをこれまで以上に活用する事が増えました。
この習慣は働いてる今でもできていて、毎日の振り返りと毎月の振り返りをするようになりました。他にも、読んでる本や見てる番組などの行動ログも取るようになりました。
こういった記録は「見て・やって、どうだったか」の気持ちの整理に繋がり自分と向き合う時間がどんどん増えています。
遠出のランチ
休憩時間が決まってるわけでもないし、人との予定もないので、サイクリングがてら働いてるときはいけなかった遠出のランチの場所をたくさん訪れました。
引っ越ししてから気になってはいたものの行けてなかったお店が沢山あり、それらを消化できたのは良かったです。
老後の生活イメージ
ニートをしていると老後の生活もこんな感じかな。と思うようになり趣味について考えるようになりました。
自分の趣味は読書、アニメ鑑賞、サイクリングくらいであまりお金のかかるものではないです。
特に読書はKindle Unlimitedにすごくお世話になりました。毎日本を読んでいたので、初めの頃の月は結構な金額になっていましたがUnlimitedの対象本を読んでかなり節約できたと思います。
老後となると健康問題が一番気になりどころですが、この辺は今から健康を意識していけばそのリスクは減らせるなと実感を持つようになったので朝の散歩の時間を増やすようになりました。
失ったものはなにか
一番は貯金だと思います。
生活費自体はこれまでと変わらずか少し多いくらいだったのですが、税金が思いの外多く予定よりも多い出費になっていました。
また失業給付金も月々の上限が存在していてこちらも思っていたよりは少なかったです。
もう一つ、人と話す機会がかなり少なくなったので会話の力が衰えているように感じます。
振り返りをするなど考える時間はあったので、短絡的な考えばかりにならなくて安堵してます。
この辺はある程度は想定していたものなので、めちゃくちゃデメリットだと感じていませんが覚悟は必要です。
最後に
社会人になってこれほど長期連休を取ったのは初めてです。ただ長い休みというよりも、特別な時間だったと思っています。
役所的な手続きはめんどくさいですが、間をあけて転職するという選択肢はもっと認識されても良いものだと思います。
ニートの期間は決して恥ずかしいものではなく、ただ休んでるだけという価値観がもっと広まればと思います。
私ももっと早くに知りたかったと後悔しているので、この記事を読んだ方の刺激になれば嬉しいです。