2021年8月末で東京の自社サービス開発の会社を退職することにしました。
約2.5年ほど務めていましたが、退職の理由に関しては会社と自分のやりたい事の不一致です。
退職の理由はだいたい、人間関係、やりがい、お金のいずれかが理由になりやすいのですが、珍しく今回はやりがいでした。
皮肉にもそのやりたい事は業務改善の一環の中で見つけたのでしたのでちょっと複雑な気持ちです。
以下の問を自分に投げかけた結果退職を決めました。
- 今の会社で何を達成したいか
- なぜ達成したいのか
- 何が障害でできていないか
- どういう計画を考えているか
- それは他社でやろうとした場合難易度は変わるか
- 今の会社にいる理由は何か
- 今どんな不満があるか
ずっと同じ会社にいることは惰性にも繋がるのでこの問は転職しても定期的に行いたいなと考えています。
入社したときの事を振り返って
退職や退職記事を書く理由は私の場合気持ちの整理といった目的のために行っています。
前回のものは下記です。
過去の記事から当時の目標を振り返ると以下の事を達成しようとしていました。(余談ですが完全に忘れてたので記事書いててよかったです。)
- 事業会社に勤めて、サービスの価値をデザインで向上させる。
- 拠点を変えながら生活をする
事業会社に勤めて、サービスの価値をデザインで向上させる。の達成について
事業会社に務めるのはこの会社が初めてなので、ふわっとした目標ではありましたがデザイナとして受託会社ではあまりしない色々な経験と考え方ができるようになり、「デザイナとして成長したぞ!」って感覚は非常に強いです。
一方で誰もが認める理想的なデザイナの働き方が出来たかというと、それは出来ていなかったです。
入社前では数字をベースにした改善をしたい!と思っていましたがその下地すら作れなかったので目標とかけ離れたアウトプットになっていました。
とはいえデザイナとして成果が挙げれなかったのかと言われるとそんなことはなく、「言われたものを作るのではなく、課題を解決するものを作る」という体裁でやれていたと思います。
上手くいったこともあれば、反省することも多いのですが、失敗した分次はもっとうまくやれる部分が増えたとそのあたりは自信が持てています。
特に反省点が多いところはデザインの正解を作る文化を言語化出来ず、人によって正解がまちまちみたいな感じになって各メンバーが開発しまったところです。 これに関してはUXと呼ばれる部分を具体化せずに進めてしまったことが原因にあると思うので、新しい機能を作るときはもっと事前調査やヒアリング、社内の根回しなどを重要視しないといけないなと思っています。
UXを頑張る!だとまた失敗しそうなので、Google UX Designプロフェッショナル認定を受講しました。
受託開発のときはチームメンバーが少なかったり、何年も同じ開発をするということやデザイナが複数名同じプロジェクトに入るなんてことがなかったのでユーザー理解というものに力を入れるのがこんなに大事だとは思いませんでした。
多分自分が今後目指すべき領域はDesign OPSと呼ばれる領域で複数名のデザイナやPMなどがいても問題なく同じゴールを目指して開発ができるようにすることと考えています。
拠点を変えながら生活をする。の達成について
こっちに関しては一週間くらいホテルで生活するみたいな生活を何度か出来たので、概ね満足です。
ただしコロナの関係もあり海外に行くことはなかったのですが、海外に住むモチベーションがなくなっているので、海外移住をしないという決断もできたのでそれはそれで良かったと思います。
また入社した当時は大阪に住んでいましたが、今は名古屋に引っ越しをしたので大きく拠点も変わりました。
今はワンちゃんを飼って共に暮らしているので、長期の出張とかはしないですが拠点が変わっても開発ができる経験と勘所はつかめました。
次何をするのか
特に次の職場では「デザインシステムを作る」ということを特にやりたいと思っています。
デザインシステムを作る足がかりをコードベースで作れたのでそれをきちんと展開して社内浸透させて使っていくようなことをしたいと思っています。
もちろんUX周りのこともきちんと資料化してチームで使っていけるようにDesign OPSの領域での活躍もしたいと思っています。
あとは社内受託にならないように、データドリブンな意思決定ができる運用体制をつくることもやりたいです。仕組みの作り方は一つ考えてる事があるのでそれを試してみたいと思っています。
実はまだ転職先を決めてはいない状態です。
前職の自分の失敗をリベンジしたいと思っているので同じように事業会社での開発を考えています。あまり急いで転職をしようとは思っていないのでのんびりニートの期間をつくってから働こうかなとも考えています。
もし私に興味を持ってくれるからがいらっしゃれば、ポートフォリオかTwitterのDMなどでご連絡いただけると嬉しいです。