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WEBデザイナがPulseCMSを触ってみた感想

CMS

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最近関西のWEBデザイナー界隈(一部)で人気になっているPulse CMSをさわってWEBサイトを作って見ました。

まずはじめに伝えたいこと

CMSの話になるとまずWordPressと比べる事・人が多いと思いますが、確実に比較対象にするものではありません。
犬と鳥どっちが飼うかぐらい全然違いますのでそういう目線で見ることは最初からやめたほうが良いです。

Pulse CMSは何が得意なCMSなのか

CMSの話をしているとそれ◯◯でも出来るし(だから◯◯のままで良いじゃん)って投げかけをされる経験が多いのですが、出来るできないの話ではなく何が得意かでツールは選んだほうが良いと思います。

Pulse CMSはCMS化がとても簡単です。

実装が簡単

仕様を把握してしまえば一時間もかかりません。
他のCMSではちょっと私このレベルのスピードで実装できないです。

インストールが簡単

またインストールも簡単でLicenseを購入するとダウンロードURLが送られて来るのでそのファイルを対象のディレクトリにおきます。
後はファイルの直下にある、config.phpにIDとPASS、シリアル番号を書き込んだら終了です。
詳しいインストールはこちら

本番環境の同期が簡単

Pulse CMSはデータベースを使いません。
なのでファイルアップロードだけで、環境の移行が簡単にできます。
もちろんバックアップもファイルのみでOKなのでgitでも管理できます。

Pulse CMSの良い所

Pulse CMSで実装をするとファイルの管理が凄くしやすくなりました。

このページではこのコードを読んでくるなどの設計がシンプルに行えます。
また至るとこでPHPが使えますので、ちょっとこういう処理を入れたいと思ったときもCMSに依存せずコードが書けます(依存する部分もありますが)
※私はPHPちょっとしか書けないです。

また管理画面も気に入っています。
管理画面もシンプルなので案件用にカスタマイズできます。
コードを追加したり削除したり直接ファイルに書き込めます。
もちろん管理画面は日本語でいけます。

全体的にCMS本体のコードが少なく、学習コストが低いのも良いポイントだと思います。

Pulse CMSの良く無いところ

正直言うと他のCMSでできた事ができない・自分で作らないといけないところが多々あります。
ただ他のCMSに出来ることをどんどんやっていけば、それはPulse CMSの良いとこを潰してします事につながります。というか差別化できないですしね。

でもブログの機能はもうちょっと強化してほしいです。。。

具体的に強化してほしい機能はこちらです。

  • カテゴリー・タグの機能追加
  • 記事ページのページャーの機能追加
  • アイキャッチの機能追加(OGPにも使いたい)

あと良く周りから聞くのがPulseCMSはLicense制で有料になのが気になるという方の声をちょくちょく耳にします。
なおLicenseは1License $39 (5Licenseまとめて買うと$99でお得)です。
詳しくは公式ページでご確認ください。

使ってみた感想としてはこのくらいのLicense費用であれば全然払う価値はあります。

私は5License買っているので1License約2,000円程度になります。
作ったサイトの更新や設計の事を考えるとこの金額で構築できるなら自分の作業工数を減らせれます。
CMSでつくると全体のページの修正や作成が早く行えたりするので全然元をとれる計算です。

なので私はライセンス料についてはあまり悲観的になっていません。

どんな案件に向いてるの

まぁこれですよね。
何度も申し上げますが、WordPressを(正しく)使うような案件にはまったくもって向いていないです。
そもそもブログの機能がまだまだ足りていないと感じていますので。

自分が作って「これは使える」と思ったのはページComponentの共通化になります。
PHPを触る人だとページごとのファイルがincludeとかで管理しやすいくらいに思っていただければと思います。

ですので本来CMSで作らないHTMLで納品するようなWEBサイトの構築には力強いパートナーになります。
またCMSとしての機能も備えていますので、「予算はない・・ただ自分で更新や修正はしたい」といったお客さんとの案件には向いてる気がします。
当然なんでもはCMSの機能ではできないので、きちんと説明する必要はありますが。

私の肌感としては「予算もない、とりあえずWEBサイトがほしい」といった案件だとジャストフィットしそうな印象です。

ホームページの運用ができてきて問題点・改善点が見えてきたら本格的にリニューアルという事になるかと思います。 
データベースを利用しているCMSですとリニューアルとなると(デザイナは)パワーが必要になりますがPulse CMSはデータベースを利用しませんので簡単にコンテンツの移動や改変がリニューアルのときに安全に行えます。
設計もシンプルなのでPulse CMSに依存する機能もないので他CMSへの移管もトラブルなく行えそうな頼もしいCMSになります。

私の考えるPulseCMSの印象

PulseCMSは「なんでもはできません、出来ることだけです」という風に言ってしまうと非常に頼りなく聞こえてしましますが「出来ること」の親和性がWEBデザイナと高いです。

万能なCMSは存在しませんし、万能な武器も存在しません。
CMSは選ぶものですし武器も選ぶものです。

私から見るPulse CMSは武器で言えば小太刀のような存在です。本領発揮するシーンでは最強です。
普段の使わなくても、相手の間合いが近過ぎたとき、主力武器を手離していたときには強力なパートナーになります。

「CMSの浮気はWEB屋の甲斐性」とも言いますし、一度触ってみるのオススメしますよ(*ゝω・*)