私は副業でWeb制作の受託を受けているのですが、時々違和感のある問い合わせがあります。
人によっては無視したりするかもしれませんが、勘違いや思い込みなどで私の意図と違う事を言われてるケースもありますので、私は一度確認をしています。
そんな問い合わせや相談の中でも、よくあるものと私の対応方法をご紹介します。
この記事を書くきっかけ
こちらのツイートを見たのがきっかけです。
デザイナーが断るべき値引き交渉例
・お友達価格でお願い
・今後も仕事頼むから今回だけは
・もっと簡単に作れない?
・他のデザイナーはもっと安い
・実績として好きに出していいので
・その金額だと社内で通らなくて
・慈善事業だからお金がなくて— Sogitani Tsutomu (@sogitani_baigie) 2018年4月8日
あるあるの内容で、私を含め色々な方が共感できる内容かと思いました。
ただ、「断るべき交渉例」とツイート内にあったのですが、(私も大体断わってますけど)一度は確認したほうが良いかなと思っています。
何も考えずに断ってしまうとチャンスを失う場合もあるので、私はこんな風に確認してますってご紹介です。
今後も仕事頼むから今回だけは安くしてもらえませんか?
見積もりを出した後に、こういった事を言ってくる人がいます。
だいたいこういう方達は、継続的に依頼をする方ではありません。
もともと予算がキツイようでしたら、「予算が◯◯しかないのですが、こんな内容のものは予算内できますか?」聞いてくるのが、良いコミュニケーションかなと思います。
この条件が自分にもメリットがあるなら初めから安くしてみても良いかもしれませんが、私はしません。
理由は最初に値下げしてしまうと、ずっとその価格で続くことが当たり前になりがちだからです。
もちろん、本当に「次は適切な価格で出す」つもりの人もいる可能性は否定できませんので、私は「でしたら次回依頼いただいたときに本件の分をお値引きしますね」とお返事してます。
自分の立場に置き換えてみてほしいのですが、自分が欲していて(営業をされたわけでもなく)今後も使い続けるサービスに「値下げして」って言いますか?
当たり前の事ですが、適切な価格を支払わないのであればサービスを継続するのは難しくなります。
私は使いたいサービスが無くなるほうが困ります。
極端な考え方ですが、このような発言をする方は初めから一緒に仕事をする気がないと私は受け止めています。
お友達・知り合い価格でお願いします。
知り合いということで安くしてほしいという人は一定数います。
もしこのような問い合わせを受けた人は、「この人は私の友達ではない」と思ったのではないでしょうか。少なくとも私が友達と思ってる人にこんなことは言われた事はありません。
自分の立場で考えて欲しいのですが、友達だから安くしてほしいなんてあなたは言いますか?
私なら「友達だから言い値で良いよ(あなたのいつもの適正価格でいいよ)」と言います。
友達という信頼関係がある時点で、その人に依頼する理由があります。
その信頼関係を理由に一方的に値下げを押し付ける方を私は友人とは呼びません。
安くするかは、本人の問題なので依頼者側から言うような人とお付き合いすると疲弊するだけなので、「基本価格は変えれないけど、オプションでこれをつけるよ」くらいで角が立たないようにお返事してます。
大概の方が基本価格をそのまま安くしてほしいという方が多いので、連絡が途切れるかお断りされますね。
他のデザイナー・制作会社はもっと安い
他は安いと言われたときは、「ではなぜそちらに頼まれないのですか?」と質問をすると「できない事が多い」「遅い」や「品質が悪い」などといったネガティブな意見が出てきます。
「それらをクリアしているので、この価格になります」とお話すれば「同じものを売っているわけではない」という事が説明でき、誤解が解けます。
それでも高いとおっしゃるようでしたら、いくらなら良いのかを聞いています。
その予算内でできることをご説明すれば、相手の方も判断しやすいはずなので、だいたいそこに落ち着くようにお話しています。
実績として好きに出していいので
これは「当たり前の事」なので、値下げにはなりません。
非公開を希望でしたら、その分の費用を別途いただいていますとご説明しています。
よく、案件終了後に「この案件を実績公開して良いですか?」と聞いて断られるケースがありますが、私はそれを避けるために見積もり時点で、「実績として非公開を希望される場合は合計金額から別途20%頂きます。」と記載してます。
こうかくと、請求時に実績公開の話もスムーズにできるのでオススメです。
慈善事業/ボランティアだからお金がなくて
このような要望の場合は、「私はボランティアではありませんので」と最初に説明をします。
その上で、「値下げして、何か私が行うメリットはありますか?」と質問をしています。
回答として、「実績公開して良い」「イベントに無料招待する」などと言われますが、あまりメリットに感じない事が多いので最終的にお断りする事が多いです。
他には予算が無くても、できる方法を提案はしますが、「後は自分で調べてください」というスタンスで接しており、あまり質問が多いようでしたら「これ以上のご質問でしたら月々の費用お頂きますがよろしいですか?」と線引をしています。
依頼者のお気持ちはわかりますが、ボランティアの精神を制作者に押し付けるのは無理があると考えていますので、なるべくお互いが疲弊しないような落とし所を見つけようとしています。
最後に
Web制作やデザインって手に取れるものではないので、業界外の人からみると何にお金がかかるのかわかりにくいものだと思います。
悪気がない場合もあるので、はねのけるようなスタンスではなく私は誤解やお互いの温度感を解消してからお話したいなと思っています。(せっかくお声がけいただいたのを無下にするのも気が引けちゃうのと私も副業なので小さくお手伝い出来る事もあるかなと思ってます。)
私はどんな案件でも受けるタイプではありません。お互いがハッピーになれるお仕事を続けていきたいなと思う次第です(ゝω・)