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元WEBデザイナが1年間WEBディレクターになってみて気がついた事

転職・副業

投稿日

2013年2月から転職をしました。
前職はWEBデザイナーでしたが今はWEBディレクターです。
もともとコミュ力が低いのにディレクターに転向したのは今でも無謀だったなーと思っていますが、将来的にディレクションのスキルを持っていないとマズイなと考えているので後悔はしていません。
ただやりたいと思ってもスキル的な部分は不足しすぎているので2013年はディレクターとしてまともに動けるようになるように注力しました。
外注管理・予算管理・クライアントとのヒアリング・スケジュール調整…etc、やりなれない事をしてました。
一年も経てば少しは慣れるかと思いましたが、苦手なものはやはり苦手ですね。
苦手なものは長所を活かして緩和すればいいと思っているので2014年は苦手意識を減らすようにしないといけないですね。

 そもそもWebデザイナーとWebディレクターの違いとは

WebデザイナーとWebディレクターとではそもそも役割が違います。

Webディレクターは指示を出して全体を管理する役割を、Webデザイナーはそれを元に実際にデザインをつくる役割を担います。
ただ職種(職域)が違うだけで兼任するパターンも少なくありません。
私も兼任のパターンです。

それぞれの特徴

Webディレクターはサイト制作のための全工程の仕事に関わり大勢の人と関わります。
一方Webデザイナーはあくまでデザイン面中心の仕事に関わります。

Webディレクターの判断によって成果物のクオリティが大きく左右されますので広範囲の知識と柔軟性が求められます。

Webディレクターの主な仕事
  • クライアントとの打ち合わせ/li>
  • 企画・スケジュール管理
  • 制作現場の監督、各部門への指示だし、チェック
  • 制作したWebサイトの運用や管理(解析など)
Webデザイナーの主な仕事
  • Webディレクター(時にクライアントとも)との打ち合わせ&デザインの提案
  • デザイン&カンプ出し
  • CSS/javascriptでのコーディング
Webディレクターに必要なスキル
  • Web業界の全般的な知識
  • マーケティングスキル
  • コミュニケーションスキル
  • プレゼンテーションスキル
Webデザイナーに必要なスキル
  • HTML、CSS、JaveScriptなどの知識
  • デザインの知識

Webデザイナーとして数年経験を積み、仕事の幅を広げるため、Webディレクターへの道を歩む人が多いです。

WEBディレクターになって変わった事

環境(職場)・職種が変わったせいか、考え方やものの見方がこの1年で結構変わったと思っています。
頑固な性格は変わらないのでやっかいですね。ディレクターは柔軟性が大事なのに…。

コミュニケーション

一番変化したと感じていることは人と話す事が多くなったことです。
これまで客先で意見を言う事はあっても引き出すという事はなかったので、コミュ力の重要性を身にしみて感じてます。ぽっち辛い。
また、引き出した意見をデザイナ・プログラマにいち早く、ブレの無いように伝えること。
その際、デザイナ・プログラマが口に出しにくい不安なども汲み取る事も意識するようになりました。
あと、人と関わる事が増えたので「ありがとう」という機会が増えました。
言われる事が少ないのが残念です。今年は増やします。

時間管理

会議をする時間が増えたので自分の業務に当てる時間が減ってしまっていて時間に対してシビアになりました。
短い時間作る必要最低限の資料のまとめ方、作業を振る優先度、スケジュールの調整、どれも判断を誤ると事故につながるので頭を使うようになりました。

協力会社さんとのお付き合い
私の場合はもともと制作をやっていたので、自分で作れない事は無いのですが、複数案件で動きながらディレクションをしつつ制作までしてしまうと炎上した時に周りに大迷惑をかけてしまうので極力協力会社さんにお願いするようにしています。
もちろん丸投げなんてできないので、打ち合わせやチェックの時間は取られてしまうのですが、それでも助かってます。
最近は協力会社さんも忙しくてお断りされることもあるので新規開拓も意識するようになりました。

予算管理

私の会社は自分の売上を自分でも管理するので結構頭を悩ませてます。
毎月の売上の目標が達成できるように協力会社さんにご無理を言ったり、ちょっと請求をごにょごにょしたりします。
売上が少ない時は仕事を受注するため自ら提案したりもします。
数字って大事です。

解析

私の業務はサイトを作って終わりではなく運用も含みなので、毎週アクセスの解析をします。
改善点があればクライアントに提案・相談してコンバージョンにつながるようにしています。
改善点については、デザイナ・プログラマにも共有して今後の案件でも生かせるようにしています。
数字って大事です。

服装

普段は私服で出勤しているのですが、客先に行くときはスーツです。
鞄も靴も切り替えたりしないといけないので今でも面倒と思ってます。
私の場合新人なのに妙に貫禄があるらしくお偉いさんと勘違いされることが多くて心臓に悪いです。
スーツ姿だと「中学生くらいの子供いて、役職もってそうw」とか言われたときは「全部持ちあわせてねぇよ!」と内心ツッコミを入れてしまいました。

人を頼る

自分一人で抱え込まず、人に頼った方が良い物ができると身を持って知ったので「悩んだら相談する!」の頻度が上がりました。
作業をお願いするのもそうですね。餅は餅屋。中途半端になんでもできる自分でやるより専門家に振った方がいいモノができやすいです。
自分の方で案件を抱えすぎてパンクしないっていうのも同じ理由ですね。

ディレクターになって大事にしていること

信用

ほんま、これ。
スピードだったり、センスだったり、その人に依頼したいと思える信用がないと何をやってもダメ。
相手を不愉快にしてしまう事はあっても、信用だけは無くしたくない。
築きあげるとはすごく大変なのに、壊れるときは一瞬です。

スピード

相手から話を頂いた時に後回しにしない。
100%の状態じゃなくても一旦形にしてできるところから話を進めていく。
進捗しているところを相手に見えるようにして安心してもらえるようにしています。
…ちょっとでも進めておくと「返事待ち」の状態にできて相手に非をもたせれるような状態にできるので自分の心理的にも良いです。

相手の立場と気持ちに立つ

WEBのプロだからと言って自分が常に正しいなんて事はありえない。
少なくとも商品に対しての知識は絶対にクライアントの方が上なので、商品に偏見を持った提案とかはしないです。
疑問に感じている事、やりたいと思っている事それを感じて一緒にWEBサイトを作っていきたいと思ってます。
もちろん違うと感じた事は伝えないといけないので、このへんは「信用」と「コミュ力」のさじ加減ですね。

反省

1年を振り返ると痛い思い出ばかりでした。
お酒と体重が増えたのもきっとこのせいですね…
でもやりたいことが楽しいです。これからはこの痛い思いをバネにして「良かった」「気持ち良い」に変えていかないといけませんね。
どんなディレクターになりたいのかはまだ曖昧ですが、下記で紹介されているディレクターは素敵すぎると思うので、この一年目指してみます。

「デキるWebディレクター」と「デキないWebディレクター」を12項目で比較してみた

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